vol.2 Memories and Music - 記憶と音楽。
小さい頃、聞いている音楽は自分で好んで選べるものではありません。空気みたいに流れながら、何度も何度も繰り返し聴いているので、無意識に記憶と音が結びつきます。ジャンルもまた環境によって大きく左右されるものです。自分の家では音楽に一貫性がなく、家族が選ぶ選曲はみんなバラバラでした。それぞれの家族の個性が強すぎたのでしょうか。ごちゃ混ぜにミックスされた音楽感は気づいたら自分の一部になっています。
小さい頃、聞いている音楽は自分で好んで選べるものではありません。空気みたいに流れながら、何度も何度も繰り返し聴いているので、無意識に記憶と音が結びつきます。ジャンルもまた環境によって大きく左右されるものです。自分の家では音楽に一貫性がなく、家族が選ぶ選曲はみんなバラバラでした。それぞれの家族の個性が強すぎたのでしょうか。ごちゃ混ぜにミックスされた音楽感は気づいたら自分の一部になっています。
今思えば、物心ついた時にはすでに好きなものへの影響が始まっていました。それは祖父の影響です。幼稚園か小学生くらいの時から覚えている祖父のスタイルは、ほとんど1タックのテーパードスラックスにBDシャツをインして黒の革靴。ティアドロップのサングラスをかけて、70年代のキャデラックデビルでどこでも移動。レーガン元大統領やブッシュ元大統領が休日を過ごしているスタイル、あのイメージです。上から下まで完全にアメリカで仕上がっていました。今同じ格好をしていても全然違和感がないと思います。祖父は戦争を体験していた人ですが、当時からアメリカがとても好きで、いつか同じ格好で過ごすことに憧れていたみたいです。