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vol.9  "Heavyweight" - ヘビーウェイト

vol.9 "Heavyweight" - ヘビーウェイト

昔から僕は”完成形”と言われるような形やアイテムがとても好きです。BRAUNのデザインもそうですし、”最善か無か”ー90年代のメルセデスベンツ、プルーヴェのスタンダードチェアetc…常に変化する世の中において、いつの時代も変わらない素晴らしさと安心感、必要とされ続けるモノ自体に魅力を感じます。同じようにカシミヤは素材における完成形。古くは1400年代より変わらず同じ価値で存在し続ける所以があります。他の何にも変わることのない究極の物質をどうアレンジしていくか。

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vol.8 About "Cashmere" - カシミヤについて。

vol.8 About "Cashmere" - カシミヤについて。

お久しぶりです、お元気でしたか。約1年ぶりにJOURNALを更新します。 BODHIのことやデザイナーとして何を考えているのか、知ってもらえたらと始めたこのジャーナル。少しづつPOP -UPもできるようになり、直接皆さんとお話する機会も戻ってきました。それでも話切れていないことなどフランクに、素材の話やデザインの話、その他雑談含めお話できたらと思っています。これから秋冬が始まりますので、今日はおさらいにカシミヤの話を。

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vol.7 From Zen to Zen - 禅から然へ。

vol.7 From Zen to Zen - 禅から然へ。

何に触れるか、どう暮らすか、健康でいるためにはなど、根本的な暮らし方が、自分の中で今までと変わりつつあります。もともと意識するようになったのは、ブランドを始める数年前の夏。骨董通りを歩いていたら、その奥に永平寺別院で月曜座禅会という当日参加型の座禅会を知り、参加しました。高校の時、禅宗系列の学校に通っていて、毎週授業の1コマに「仏教」の時間があったので、禅や座禅は比較的慣れ親しんだキーワード。高校での座禅は意外と好きな時間で、頭の中が落ち着いてスッキリする感覚がありました。大人になってからもやっぱり同じで、高校生の時より考えごとは増えている(はず)ですが、変わりなく、自分に平常心を与えてくれる。この月曜の座禅は、しばらく続きました。

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vol.6 Living with "OLD" - “オールド”な生活。

vol.6 Living with "OLD" - “オールド”な生活。

コロナの自粛期間があって、もっぱら多くなった家飲み。それまでは外飲みばかりで、家ではまず飲まなかったのですが、これはこれで、いいものですね。1日の終わりに飲む、オールドのソーダ割が気持ちいい。外の店が営業再開しても、家飲みは自分にとって“新しい生活様式”になりそうです。ただやっぱり、普段はみんなでワイワイ、店で飲みたい。あの場の雰囲気は、家には持ち帰れない。ところで、みんなで飲んでいると、ふと人が何を飲んでいるのか興味が湧きます。“見た目に反して、かわいいお酒飲むんだ”とか、“この人、ひたすら日本酒縛りだな”とか。どうでもいいことなんですが、何気ないお酒一つとってみても、意外とその人の価値観が見えてきたり。見た目ではわからない、それぞれの嗜好を考察するのが面白かったりするんです。

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vol.5 White and Green - 白と緑。

vol.5 White and Green - 白と緑。

「ウィンブルドン」という響きを聞くと、そろそろ夏が来たなと思うのは自分だけでしょうか? 毎年開催時期は、決まって6月の最終週。初めてちゃんと試合を見たのは、中学3年のとき。ある1日の終わり、何気なくNHKを観ていたら、午前0時になった瞬間、テニスの試合の中継が始まり、真緑の芝生と会場が画面に現れました。ボールと観客の拍手しか聞こえない試合の緊張感に、衝撃を受けたことを覚えています。それ以来高校、大学、今も気がつけばずっとテニス三昧。「ウィンブルドン」は、自分にとって、テニスを始めるきっかけとなった大会です。

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vol.4 Fifth Element - フィフス・エレメント。

vol.4 Fifth Element - フィフス・エレメント。

今まで住んできた家の近くには、たいてい徒歩圏内に神社があったこともあり、何か物事を始める時や思うことがあると、参拝するのを習慣にしてきました。神社は昔から落ち着く場所で、エネルギーをくれるスポット。世の中の喧騒から離れた空間は、改めて自分を取り戻せるような安心感を与えてくれます。これまで様々な神社へ行っていますが、特に印象に残っているのは、京都の貴船神社。もともと、“気生根”と書いて“きふね”と呼ばれ、万物の氣の根源地と言われています。なぜか夏に思い立って行くことが多い神社です。

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vol.3 Originality and 4WD - オリジナリティと四駆。

vol.3 Originality and 4WD - オリジナリティと四駆。

プラモデルが好きで戦車や戦艦、ガンプラをよく組み立てています。子供の頃にのめり込んでいたのは、ミニ四駆。誕生日に両親から買ってもらったトライダガーXが、その最初の出会いでした。どことなくポンティアックファイヤーバードのカラーリングに似た、格好良いマシンが電動で走ることに感動。それから、一つのものをどんどんカスタムできる面白さと種類の豊富さにも魅了され、飽きずに作り続けました。

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vol.2  Memories and Music - 記憶と音楽。

vol.2 Memories and Music - 記憶と音楽。

小さい頃、聞いている音楽は自分で好んで選べるものではありません。空気みたいに流れながら、何度も何度も繰り返し聴いているので、無意識に記憶と音が結びつきます。ジャンルもまた環境によって大きく左右されるものです。自分の家では音楽に一貫性がなく、家族が選ぶ選曲はみんなバラバラでした。それぞれの家族の個性が強すぎたのでしょうか。ごちゃ混ぜにミックスされた音楽感は気づいたら自分の一部になっています。

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vol.1  Grandfather and America - 祖父とアメリカ。

vol.1 Grandfather and America - 祖父とアメリカ。

今思えば、物心ついた時にはすでに好きなものへの影響が始まっていました。それは祖父の影響です。幼稚園か小学生くらいの時から覚えている祖父のスタイルは、ほとんど1タックのテーパードスラックスにBDシャツをインして黒の革靴。ティアドロップのサングラスをかけて、70年代のキャデラックデビルでどこでも移動。レーガン元大統領やブッシュ元大統領が休日を過ごしているスタイル、あのイメージです。上から下まで完全にアメリカで仕上がっていました。今同じ格好をしていても全然違和感がないと思います。祖父は戦争を体験していた人ですが、当時からアメリカがとても好きで、いつか同じ格好で過ごすことに憧れていたみたいです。

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