
vol.11 "This and that" - あれこれ
間が空いておりました。不定期ですいません。10月より全国でPOP-UPをやらせて頂いております。継続して伺わせて頂くお店が多く、毎年馴染みのお客様とお話できること楽しいです。最近何を買ったとか、こんな新しいものがあるとか、その他活字に出来ないことほど面白い。ダイレクトに空気感を伝えられるほどとても安心します。そしてイベントでお客様から、”ブログ止まっていますね。”と多々お声がけ頂き、久々に書いてみようとここに記しました。お声がけ頂きました皆様、ありがとうございます。 これからいよいよ冬本番の寒さになってきました。年々寒くなる時期が遅い反面、GW前まで寒さが続きますね。1日の中で昼暑いのに夜寒い、なんてことが多々あるので、最近は真冬のアウターを揃えるよりブルゾンやジャケットをアウターにして、レイヤー調整しながら冬を過ごすことが増えてきました。もちろんインナーはカシミヤですが、意外とミドルウェイトシリーズの活躍が多いような。ちょうどいい肉感で、何も考えずただ着るだけで快適ですが、気づいたらいつも同じ格好。。色物で気分上げられるように努めます。 話は変わりますが、この半年間、カシミヤの性能を通年発揮できないかと思い、一年中着れるカシミヤアイテムをいよいよ開発しました。ブランドを始めた当初からずっと考えていたのですが、”カシミヤ、ニット、それは冬。”という固定概念をどうやって克服かなと。加えて天然素材というナチュラル原料で、いかに高機能なハイテクを生み出せないかと挑んできました。思い込みや先入観を超えた、新しいカシミヤの価値観を作り出せないのかとずっと考えていました。今あるカシミヤスウェットの概念もその一つです。今出来上がったのは2アイテム。一つはカシミヤ100%のカットソー。いつものTシャツが、カシミヤです。想像がつかないかと思いますが、作っている自分も毎回出来上がってくるまで想像のつかない物を作っていました。なんと言うか、今まで見たことない素材感で、強いて言うならば、スビン天竺の表面をマットにしながら、素材に芯がある柔らかさで素材が立っているけれどもコットンのTシャツのようにも見える…とにかく、です。 カシミヤの特徴の一つ、保温性をどう解消するかがポイントでした。カシミヤは細やかな繊維束の隙間にあるポケットと言われる空間で、暖かい空気をキープします。繊維が細く軽く、この保温性に優れているので、重宝されます。が、結果だけものすごく簡単に言いますと、このポケットの隙間を思いっきり潰しました。保温の機能だけ取り除き、それ以外はカシミヤ本来の性能そのままです。そして、完全にカットソーなので、もうニットではありません。(個人的にとても嬉しい響きです。)今のベストがようやく完成しました。もうすぐ展開できるかと思いますので、みなさま何卒お待ち下さいませ。 もう一つの通年着れる嬉しいアイテムは、次の機会に紹介させて頂きます。 取り急ぎ。 Satoshi Mizutani / BODHI blousons and jackets as outerwear and adjusting layers as I go through the winter,...