用途に合わせたデザインや素材の選定は、機能美であり長く愛用される要素の一つ。バスクシャツは主にフランスやスペインの漁師や船乗りが、昔からユニフォームとして愛用してきたワークアイテム。元々は急いで着用しても大丈夫なよう前後差のない襟ぐりのデザインが施され、素材は労働に耐えうるよう厚手のコットンを使用するところから始まったと言われています。現代において私が漁師になることはありませんでしたが、そうした目的を持ったアイテムに惹かれるものが多く、バスクシャツも普遍的ないつまでも変わらないマスターピース。

今回製作したバスクはデイリーで飽きのこない万能性と、シルクによる機能性、日常の豊かさを表現したアイテム。ウォッシャブルを施してある為扱いやすく、着用時の締め付けのない快適でノンストレスな着心地を与えるリラックスウェアです。オンとオフの垣根を越えたシチュエーションの在り方がBODHIの提案する日常着。究極の日常着の”究極”とは、一つにこれ以上ないという素材の選定にあると考えています。ワークウェアとされるバスクシャツも、上質な素材に昇華することで、新たに品のあるアイテムへとアップデートしました。