こんにちは。
洋服作りのサイクルは、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、大まかに1~1.5年先のシーズンに向けた企画開発を行っていることが多く(メゾンブランドなどはもっと先を企画していますね。)、素材開発となると3~4年前から取り組んでいるものもあります。加えて今の時期は次の春夏(25SS)のお披露目展示会が開催されたりと、進行するプロジェクトの時間軸が何本もあり過ぎて今どこで何を進めているのか、混乱する日が多々。それでも気分を変えようとスタイリングに変化を試みますが、大体同じような格好になってしまう今日この頃ですが、意外とインナーに着るTシャツの色を変えてみるだけで気分変わります(笑)。
今回はカシミヤを着用する際によく聞かれることは、着用する組み合わせについて。
中に何を着たらいいのか、また、相性の良し悪しはあるのかなど今後の参考にして頂けることをお伝えできればと思います。
インナーは基本的にコットン素材類のカットソー類で、吸水性のあるタンクトップ、Tシャツ、ロンTで大丈夫です。カシミヤは通気性も良いので、袖丈の長さを調整することで体温調整も兼ねることが出来ます。(カシミヤ単体で素肌に着用される方ももちろん大丈夫です。)私は平均体温が高いこともあって、年中Tシャツをインナーに着て過ごしますが、最近は夏に来ていたカシミヤTをそのままインナーにして過ごしています。いよいよ1年中カシミヤで過ごせるようなラインナップになりました。冬も全然大丈夫ですね。中に合繊系のインナーを着るとより機能性が増すのではと聞かれることもありますが、カシミヤとは着ないで下さい。合繊系の素材は身体の水分を吸って発熱する一方、熱が籠りやすく通気性が良くありません。いわゆる過剰に体温が上がってしまうため、身体への負担も増え疲れてしまいます。このベースレイヤーでほぼ快適さが決まります。
上に羽織るアウターはむしろハイテク素材で良いと考えています。インナーと違い身体に直接触れる部分のアイテムでは無いため、防風や撥水が施されたGORE-TEX系も良いですし、天然素材のコート類も相性がいいです。(もちろん、天然素材のコート類は相性抜群です。)天然素材同士でスタイリングを組むのがクラシックで格好も良く見えますが、現代の技術で優れていたり、素敵なアイテムもたくさんありますので、BODHIもスタイリングもそうですが、何かと合わせなければいけないというものはありません。ですので、各々の好きなテイストの一部に合わせて頂けましたら幸いです。ちなみに私はもっぱら天然素材のジャケットコートにハマり、なんとかこのスタイルで暖かく冬を越せないかと試行錯誤しています。
完成されているアイテムというのは単体で魅力がありますね。決して主張しすぎないのですが、全てをまとめてくれるというのか、バランスを調整してくれるというのか。一見ではわからない魅力がまた自己満足を高めてくれます。そんな自分なりのアイテムを集めていく楽しさと、長く着続けられる快適さを追求してBODHIもモノ作りを進めていきたいと思います。最後話の方向が逸れてしまいましたが、また引き続きです。